M.Y さん ♂ 50代 公務員


▪️Yさんはちょっと面白いギター歴で、長い間クラシックギターを習ってからここに来られましたよね。改めてそのお話をお聞かせ頂けますか?

 

元々は矢沢永吉が大好きで、40過ぎてから安いアコースティックギターを買って、ギター好きな同僚から教えて貰いながらやってたんですね。
酒飲んで酔った時にちょっとコード弾くくらいで中々上達しなくてですね、でもず〜っと(ちゃんと)やりたいって気持ちが底辺に流れてて、人生で自分がやりたいと思った事をやらないのは損だろうと、50近くなってから思ったんですよね。

それまでは「教室に行くのが恥ずかしい」とか「知らない人と話すのが緊張する」ってタイプだったのが「やりたい事をやらずにこのまま行ったら自分の人生、勿体ない」と言う事で永ちゃんの楽譜を持ってギター教室の門をくぐって、1年間教えてもらったんですけど、そこから段々欲が出て来る訳ですよ。楽譜が読める様になりたいとか、ちょっと自分なりにアレンジして弾いてみたいとか。

その先生が元々クラシックの先生だったもんですから「Yさん、クラシックをやりなさい。音楽の基本だから」と。「楽譜も読める様になるしギターの基礎も勉強出来るよ」と。

そこから 永ちゃんが若い頃はナイロン弦の安いクラシックギターを使って作曲していた… っていう話を思い出して「よし、先生、クラシックギターやります!」と(笑)
という事でクラシックギターを始めて、毎年発表会のステージの上で緊張しながら心の底から「クラシック素晴らしい!」て思った事は一度もないんだけど(笑)それで10年くらい来た訳ですね(笑)

で、やっぱりどうしても「ロックやりたい、エレキやりたい!」って気持ちがあって「いつやろうか、いつやろうか…」って中で「よし、定年退職が近い、退職したら働いてる場合じゃない」と。
「クラシックも続けながらエレキもどこかで良い先生を探して、時間が出来る60歳から…」と決めていたのが、やっぱり60が近くなって来ると我慢出来なくて、ネットでの先生探しが始まってる訳ですよね。

で、たまたま工藤先生(JSK Guitar School Guitar School)のホームページを見つけて「待てよ、この人は本物かも知れない…1回体験レッスンをしてみる価値はあるな」で「飛び込んじゃえ!」っていう事で来たら、エレキの歪(ひず)んだ音、先生の音を間近で聴いた時(グッと貯めて指パッチンしながら→)「これだ!」と(笑)

(私自身は)そんな上手くはないけどクラシックギター(の教室)で色んな経験もしてますから この先生はキチンと勉強して理屈を分かってるのか っていう辺りを見る「生徒としての目」は持ってると思ってまして…工藤先生のおっしゃるギターという楽器(演奏・練習)に対してのコツなんかは表現は違っても(クラシックと)同じ核心を突いて来るので、「あ、やっぱりそうなんだな…やっぱりこれって大事な事なんだな」って再認識させられる所があって、「この先生は間違いなく本物だろう」と。

しかもそれまで色々見てる内に欲しくなった  Fender のギターがあったもんですから、体験レッスンの時に相談して、色々聞いて納得して「よし、これ買っちゃおう」と、予定より1年早く始めたんですね。
やっっっぱり人生、ギターだろうが何だろうが自分が「やりたいな!」と思ってる事をやるべきだと確信したんですよね。
クラシックギターがあったからこそですけど、クラシックだけで鬱積して来たものが…(笑)エレキにジャンプする蓄えになったろうし(笑)やっぱエレキ弾かないとダメだな、となったんだと思います(笑)

 

まだ退職手前なんで日中そんなに時間がある訳じゃないけど、でも1日1回は必ずクラシックギターの後に30分だけでも「よし、エレキ」と、歪んだ音を聴いて気持ちが乗って「よし、これを絶対、自己満足でも良いから弾きこなせる様になりたい」と。「何歳まで生きれるか分からないけど、これは残りの一生をかけてやる価値がある。ギターを通して自分の人生をもう1回見つめ直すチャンスだろう」と。

それと人生で言えばもう一つ大きな柱があって、孫が出来た。
自分の子供が生まれた時には仕事が忙しい関係で、一切子育てに参加しなかった。…人間として大事な事を置き去りにしてきた訳ですよね。
自分がサボってきた事を「もう一回キチンとやりなさい」という風にきっと神様が言ってんだろう、と。孫にもギター(本当にやりたい事)にも時間を掛けてもう一回、自分を見つめ直したり変えていく事が学べるんだろうな、と思いますね。

▪️皆さんそれぞれのレベルでの目標や思いがあってレッスンに来て頂いてる中で、Yさん自身はこの教室に通ってて何が一番為になっていますか?

 

与えられた課題に自分がどう取り組んでいくか、が自分のテーマなんですけど、やるべき事が何なのか分からなくて「先生、何が悪いの?教えて(汗)」っていう時に理屈だけ言われて吞み込める訳ではない中で、でもそれをヒントにしてもがく訳ですよね。
キチンと もがき切れるか、苦しいから途中で諦めるか、誤魔化してしまうか…道がいっぱいある中で選ぶのは私で、正論ばっかりじゃなく、きっとサボったり遠回りする事も多い訳ですよね。

 

でもそれで失敗に反省したり…っていう事を(本当に好きな事を通して)学べるというのが「お金を払ってここに来る価値」なんだと思います。
上手くなりたくて必死にもがいて、それで達成出来たらきっと満足感が得られるし、きっと幸せな気持ちになれる。
「一生懸命頑張ればこんなに良い気持ちになれる。自分の人生良いものだったな」って思える事が、到達点なのかも知れないですね。

▪️最初この教室サイトの情報だけで見ていた時と今とで、変わった印象はありましたか?


私が工藤先生に対して持ってる一番の印象は、言葉の表現力がありますよね。
今日も来る前に YouTube 観てて思ったんですけど「表現が非常に適切で冷静。ギターが上手くなる為の手法を客観的に、的確な表現で伝える人」っていうのが、最初写真を見て思ってたイメージとは違ったというか…「冷静でよ〜く物事を分析して適切な言葉を選んで喋ってるなあ」っていう。

特に我々公務員は文書を保存するのが仕事で、公文書ですから吟味を重ねて、審査を受けながら作っていくんですけど、嘘のない様に適正な表現で文法にキチンと乗っ取ってやるんで、表現に対しては職業柄、非常に敏感になるんですよ。
私はそういう感覚があるんで、先生の言葉を聞いてると「あ、これは大げさじゃなく正しい表現だろう」とか「違うパターンもある事を重々分かった上での表現だな」っていうのを感じる訳ですよ。受ける側からすれば「あ、誠意があるな」という感じを受けますね。

クラシックの先生も「この人にはきっとこの方法で伝えたら一番、何か掴んでくれるだろうな」って言葉を選んで色んな表現で言ってくれるんですけど、「何かを掴んだ瞬間(や感覚)」っていうのは人に言ったからって理解されるものでもないし…だこらこそ、きっとそれを分かってる先生は「断定(絶対にこうじゃなきゃダメ的な言い方)」はしないんだと思うんですね。

それと…あと分かったのは「どんなギターの(教則)本を買っても一番大事な事って本には書いてないんだな」って事ですね。
今まで色んなギターの本をいっぱい買いましたけど、実際のギタリストにお会いして、生の声で話を聴いて、自分の弾き方を見て貰って、っていう(そこで自分が得た経験に相当する様な)事が載ってる本ていうのは一つもなかったですね。
本に何千円掛けても掴めないくらいだったら、ここに来た方がよっぽど安いっていう話ですよね(笑)

▪️ここまで読んだ方々には既に、Yさん自身がどれだけレッスンに満足されているか伝わっていると思うんですが、もしレッスンを受けようか迷っている方がいたら何てアドバイスしますか?

 

…その一歩を踏み出す事が人生を変えるとまでは言わなくても、その一歩が踏み出せたら物事の考え方がちょっと変わるかも知れないですよね。
で、どうせ踏み出すんだったら…やっぱりグループレッスンじゃなくてマンツーマンで、自分の状態を見て貰って、やりたい事を率直に伝えた方が、それがきっと近道だし自分の満足感に繋がると思います。
もし少しでも迷ってるんであれば(私の様に)何歳になっても「教えてください!」って来てる人がいる事を思い出して最初の一歩を踏み出した方が、1年後2年後の充実感は全然違うものになると思いますね。